桜アカデミーは、私立中学合格に向けて6年一貫学習を行う中学受験専門塾です。名古屋市内に4つの教室を展開しています。桜アカデミーは、四谷大塚の準拠塾となっており四谷大塚の学習カリキュラムを取り入れ、「予習シリーズ」のテキストを使用し、週例テスト、月例テスト、全国小学生テスト等を実施しながら、その一方で、オリジナルのテキスト(Sシリーズ)や教材会社の塾教材(新演習)をも用いて、独自のカリキュラムで指導を行っています。なお、四谷大塚の全国小学生テストを受験したい場合は、桜アカデミーで申し込むことができます。

桜アカデミーに通っているが成績が伸び悩んでいる生徒の2つの共通点

1)通塾用スーツケースの中にプリント類が大量に溜まっている
2)塾でやったから家では勉強しない
桜アカデミーは、授業で取り組むテキストも授業中に配られるプリント類も多く、さらには授業や自習で用いる辞書も持参させるため、生徒は、通塾用の大きなスーツケースにたくさんの学習道具を詰め込んで通塾するのが普通の光景となっています。桜アカデミーが塾での自習を推奨していることもあり、自習でいろいろ勉強したい(あるいはその日に何を自習するかは気分次第)となると、全ての教科の教材一式を毎回運ばざるを得ないことになります。

また、課題や宿題を提出することも比較的多いことに加えて、授業中に行われるチェックテストのような提出物も多いので、スーツケースの中には、提出しやすいようにルーズリーフに書かれた採点済みの漢字テストや、テキストの問題ページがコピーされた復習テスト等の大量のプリント類も収められます。

さらに、保護者との連絡も紙ベースであることが多いので、塾から保護者に向けたお知らせや案内が、くしゃくしゃになってスーツケースの中に入りっぱなしで連絡が届かず、というお子さまも中にはいます。

提出しやすいようにノートの代わりにルーズリーフを用いるならば、塾から帰ったらすぐに科目ごとにきちんとファイルして整理しておかなければ、塾の復習もままならなくなります。しかし、お子さまがきちんとファイルするのは難しい場合が殆どですので、スーツケースの中は紙で溢れて大惨事になるだけでなく、塾でやったことの振り返りも難しくなって学力的にも大惨事になりかねません。

上記しましたが、桜アカデミーでは、塾での自習を推奨しており、宿題や授業の復習、テスト勉強を塾でやるお子さまが多いです。講師の面倒見も良いのですが、一人ひとりの勉強の仕方まで細かくチェックするのにはどうしても限界がありますので、お子さまが正しく勉強できているのか疑問が残ります。もしかすると、宿題や復習をただこなすだけで「やったつもり」になっているお子さまもいるかもしれません。お子さま本人はやったつもりなので、家では勉強せずにテレビやゲームに励んでしまうこともあります。保護者さまが塾で何をやったか聞いたり家庭学習を促したりしても、塾でやっていることを理由に勉強したがらないお子さまもいるでしょう。お子さまの性格にもよりますが、お子さまが塾で何をどう勉強しているのかを、保護者の方でもある程度管理しておくことは不可欠です。お子さまの「ちゃんとやっている」という言葉を信じて放任していると、蓋を開けてみたら成績が急降下していた、という事態もありえます。

塾で積極的に講師をつかまえて頻繁に講師に質問する等、塾を最大限利用して正しく勉強できていく子がいる反面、塾での自習の効果をうまく活かせず、かえって家庭学習の質も量も落ちて成績を下げてしまう子もいます。

対策

1)親が子どもと一緒に一日の振り返りをしながらプリント類を整理する。
2)今日は何を勉強したのか質問して、子どもにやったことを振り返らせるだけでも復習になる。

まず、できれば塾のある日は、その日に何を学んだのかの確認の意味も込めて、保護者さまがプリントや提出物(提出した後返却されたルーズリーフ等)の類などをファイルして整理してあげるのが好ましいといえます。保護者さまがひとりで整理してしまうよりも、一緒にするのが良いでしょう。例えば、お子さまがカバンの中からプリント類を取り出してファイルして整理していくのを保護者さまが立ち会う、あるいは、お子さまが取り出したプリント類を受け取って、保護者さまがファイルしていく、という共同作業にする等です。

また、プリント類の整理ができないお子さまの場合、授業を受けることや自習をすることにおいて、自分流になりやすい傾向があります。面倒くさいから授業は聞きっぱなしで板書もノートに取らない、自習ではとにかく宿題を終わらせればよい、宿題の問題はとにかく答えが出ればよい、理科や社会の授業で一度解いた問題をそのまま出題する復習テストに備えて、専門用語や語句をノートに数回書けばよい、あるいは問題の配列を覚えて答えと問題とをセットで丸暗記しているといった類です。これでは授業の復習を宿題にしている意味、知識の習得・定着のために復習テストを実施する意味、すぐに講師がつかまる自習を推奨する意味、などが無駄になってしまいます。このような傾向があるお子さまの場合は、カバンの中のプリント類をしっかりと取り出してファイルに整理する作業を一緒に行いながら、プリント類の内容についての簡単なチェックや、ノートのチェックも合わせて行うのがよいでしょう。ノートのチェックとは、授業で講師が書いた板書を、自分で復習できるレベルでノートに書き写せているか、問題が解けているか、等です。

お子さまに質問して今日(または昨日)どんなことをやったのかを把握しながら、家庭学習でどんなことをやるのか一日のノルマや、週例・月例テストの目標を一緒に確認し合ったりした後、勉強に誘導していくようにすると、お子さまの学習管理もし易くなります。

もしも、成績が下がっているのにあまり塾のことを話したがらないお子さまの場合には、家での勉強を強要したり、あれこれ詮索したり、勝手にカバンを漁ってプリント類を整理したりするのは逆効果です。そのような場合には、まず、塾の送り迎えのときや、食事のとき、家族団らんのときに、「今日はどんなこと勉強したの?」「先生の話は理解できた?」「難しかったところあった?」といった感じで、お子さまが塾で過ごした時間を振り返り、記憶を辿るようなことを質問してみましょう。自分のやったことを振り返るだけでも、簡単な復習になります。こうして少しずつ塾でやったことを家でもやって「わかった」を「できた」にすることの大切さをお子さまに植え付けていきましょう。