中学受験!ライバルに差をつける夏休み勉強法として、毎日コツコツ勉強したい計算問題・一行題。いよいよ具体的な取り組み方について説明します。

中学受験!ライバルに差をつける夏休み勉強法15~計算・一行題の学習法(4)

こんにちは。中学受験専門家庭教師の富都野日穂理です。

今回から、いよいよ計算や一行題の具体的な取り組み方についてです。

 

中学受験塾に通っている小学校高学年のお子さまの場合

 

用意するもの

 

小学校5、6年生になれば、中学受験専門の進学塾に通っていれば、
計算問題や一行題は、夏期講習テキストのかなりのページを占めていると思います。

 

日能研であれば、分厚い夏期講習のテキスト中に「計算と一行題」というタイトルで、
5問で1回分が、40回分ほど掲載されています。

 

名進研であれば、夏期講習のテキスト「サーパス」の前半に、
四則混合計算や逆算(□が含まれる計算を逆算して□の値を求めていく計算問題)が
それぞれ章として取り上げられています。

 

そこで、通塾している高学年のお子さまは、夏期講習のテキストを使用します。

夏期講習のテキストでなくても、通常授業のときのテキストに計算や一行題が掲載されていれば
それを使用して全く問題ありません。

その他、用意するものは、筆記用具とストップウォッチ

 

ストップウォッチは、

解き終わるまでの経過時間を単純に計れるタイマー機能と、
制限時間を設定して制限時間内に解けるかどうかを計るストップウォッチ機能

両方を兼ね備えたものを準備してください。

スマホはもちろんのこと、ガラ携でも内蔵されている機能です。

キッチンタイマーでももちろんOKです。

 

 

それでは、実際にステップごとに取り組み方について説明していきます。

 

ステップ(1) 1回(1日)につき、5問を目安に取り組みましょう。

 

最初は、いつも通りにお子さまに5問解いてもらいます。

このとき、タイマー機能を利用して、
お子さまが何分間かかって5問を解いているのか計測してください。

 

ステップ(2) 次に、答え合わせをします。

 

全問正解したら、合格です。
ステップ(4)へ進んでください。

 

ステップ(3) 全問正解しなかった場合、

 

どこで間違いをしたのか、詳しく分析してください。

 

おそらくは単純な計算ミスであることが殆どです。

その計算ミスがどんなミスだったのかを明らかにします。

 

例えば、

かっこを外したときに、符号がマイナスとマイナスでプラスになるところを
そのままマイナスにしてしまっていた。

計算している最中、自分で書いた6を0と読み間違えてしまった。

23+48=71なのに、10の位へ1繰り上げず、61と計算してしまった。

ニシチジュウシ(2×7=14)なのに、12で計算していた。

といった要領です。

 

これは、お子さまがよくしてしまう、計算ミスのパターンを知るのが目的です。

 

簡単に「単なる計算ミスだ」と、間違えた原因を軽視して放ってしまうと
いつまでも、計算ミスは減りません。

 

認識して初めてミスに対する注意が向きます。

ここはしっかり取り組んでくださいね。

 

認識が済んだら、全問正解することを目標に、もう一度5問全て解かせます。

 

また計算ミスをしたならば、再び間違えた原因を明らかにしてください。

だんだん、お子さま自身も、自分の間違えるパターンが分かってくると思います。

 

5問全問正解できたときの、かかった時間は何分間でしたか?

その時間が、「正確さ」を意識したときのお子さまの解答時間です。

 

この時点でお子さまが何回も繰り返している場合は、
解くスピードも若干速くなっているかとは思いますが、
そこは余り気にせずに、「正確さを意識した時間」としてメモしておきましょう。

 

つづく