中高一貫校生は、授業の進みも速く、特に数学は復習をしなければ授業に追いついていけません。
数学の成績アップの鍵である計算力を上げるのに役立つ計算ドリルをご紹介します。

【番外編】 計算力アップで波に乗れ~中高一貫校生のための数学成績アップ法(2)

こんにちは。中学受験専門家庭教師の富都野日穂理です。

 

前回から引き続き、中高一貫校に通うお子さまのための
数学の成績アップの秘訣をお伝えします。

 

中高一貫校生の数学の鍵は、計算力だ

 

中高一貫校生が、数学の学習に多くの時間を費やしているのは、

答えを出すための計算過程である、というお話をしました。

 

計算自体は、実は答えを出すための道具でしかありません。

その道具を自在に使いこなせず、道具自体?に時間をかけていては
限られた時間内に敵キャラを倒すことはできませんね。

 

正確な計算をスピーディーにこなすことができれば、勉強時間をもっと有意義に使えます。

 

そこで、富都野オススメ、中高一貫校生向け 計算ドリルをご紹介します。

 

富都野推薦 中高一貫校生向け 計算ドリル

 

おすすめ1 『高校入試突破 計算力トレーニング』(桐書房)

 

算数でも数学でもそうなのですが、最も根幹をなすのは分数の計算だったりします。

その分数の計算に、時間がかかってしまってはいけません!

 

このドリルのオススメポイントは、単に計算問題の羅列になっている普通のドリルと異なり

計算を速くできるようにするために、どんな計算の工夫をすればよいか、

という計算の方法、ワザが書いてある点です。

 

とにかく根性で速く解けるようにせよ、というスタンスではなく、

このワザで計算すれば速くなるよ、そのワザを教えるから速くなってね、と

ワザを惜しみなく伝授してくれている点が好きです。

 

生徒の間違いやすいミスも見越して、ワザ自体もよく考えられています。

うーん、心憎い。

 

このドリルでは、なんと、小学校低学年で学ぶ二桁同士の加減算(たし算・ひき算)の仕方や、
小学3,4年で学んだであろう分数の通分の仕方から、
中学で学ぶ2次方程式の解の出し方、因数分解の仕方まで

本当に、生徒の計算力のアナを踏まえて、ドリルを作成してくれているのが、とてもステキです。

 

まさか、通分を中学で?と驚かないで下さい。

 

実際に、私が指導した優秀な中高一貫校に通う中学3年生の生徒のひとりは、

分母が異なる2つの分数同士を計算するとき、
分母同士の最小公倍数を出して分母を揃え、2つの分数を計算する、
まさにその通分の過程で、揃えた分母に分子を合わせる、というステップで難儀していました。

 

また、一次方程式の分野では、
「あれ?」と驚くような余分なステップを入れていたので、時間がかかりすぎていました。

 

この様子では、既に授業では高校範囲の数学に突入しているのに、
問題を解くのに時間がかかり過ぎて苦労しているだろうな、と感じました。

 

彼に限らず、計算の仕方にヌケやアナが、意外と多くの生徒に存在しているだろうと思います。

 

このドリルの使い方ですが、取説の通りに取り組むだけです。

そうすれば、必ず計算力は上がります。

 

ポイントは、諦めずに何度も繰り返して制限時間を達成すること。

これに尽きます。

 

中学生だけでなく、高校生でも、このドリルは大変有効です。

 

ちなみに、このドリルが見事に終わった高校生は、大学受験用として下記のドリルにも取り組んでみて下さい。

 

おすすめ2 『大学入試・センター突破 計算力トレーニング (上)』(桐書房)

 

 

おすすめ3 『大学入試・センター突破 計算力トレーニング (下)』(桐書房)

 

ちなみに、これらセンター突破用のドリルは、私が東進ハイスクールで大学受験生を指導していた際に

生徒にひたすらやらせていました。懐かしい・・・

 

計算力に不安を感じていらっしゃるなら、ご紹介した計算ドリルを、是非参考になさってくださいね。